どぉでもいい雑学の時間。-「♫昆布が海の中で出汁が出ないのなんでだろ〜」 –

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私はお笑い好きなのですが、先日YouTubeで懐かしいネタを久々に見ました。テツandトモさんの「なんでだろ〜」です。その中でネタになっていたのが、「♫昆布が海の中で出汁が出ないのなんでだろ〜」というものです(笑)。

 

海水の温度は出汁が出る水温じゃないからかなと思ったのですが、調べてみると全然違いました。

 

その理由は簡単に言うと、昆布は生きている時は出汁が出ないのだそうです。

 

海中では昆布も当然生きています。生きているということは、呼吸もしているんです。太陽の光が当たる海中で水と二酸化炭素を取り込み、光合成によって酸素を生成します。この酸素の一部は海中に放出され、水素や二酸化炭素中の炭素と結びついて炭水化物やタンパク質が作られるのです。

 

また、昆布の細胞を包んでいる細胞膜には「選択透過性」という機能があり、生きている間は必要な成分を海水から取り入れて、不必要な成分のみを外へ出しています。昆布の出汁成分は、昆布が生きていくために必要なたんばく質になる成分なので、海水には溶け出さないというわけです。

 

ところが、一度海から引き上げられると昆布は死んでしまいます。乾燥させて調理の際水と熱を加えることにより細胞膜が壊れると、細胞内に閉じ込められていた昆布特有のうま味成分が溶け出し、出汁になるのですね。うまくできていますよね〜。

 

煮干しなどの魚類なども死んでいるものを加工して初めて出汁が出るんですよ。それは水中で生きている生物だけの特有の機能というわけではなく、豚骨出汁を取る豚なども同じです。

 

もっというと人間も同様で、お風呂に入っても自分の出汁は出ませんよね。生きていくために必要な栄養素は、しっかりと守られるような仕組みになっているのです。

 

ちなみに11月15日は昆布の日なんですって。
そうです、この日は世間では七五三です。育ち盛りのお子さんが栄養豊富な昆布を食べて、元気に育って欲しいという願いから、七五三の日が昆布の日に制定されたそうです。