家づくりのための豆知識!-長らく続いた低金利時代もいよいよ終焉か!でも焦ってはいけません

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最近、住宅ローンの金利が上がるかも、という話を耳にするようになりました。そこで今回は住宅ローン金利の仕組みを紐解きましょう。

 

住宅ローンの金利には大きく分けて二種類の金利方式があります。変動と固定です。
変動は言うまでもなく経済情勢によって金利が上下動します。

固定は金利が変わりません。だから将来設計が立てやすく安心なのですが、変動に比べるとかなり割高です。

 

これは皆さんご存知だと思いますが、ではこれらの金利がどうやって決まるかご存知ですか?

 

変動は「短期プライムレート」をもとに決まります。短プラとは銀行が貸出を行う際の最優遇貸出金利のことです。住宅ローンの場合、この短プラをもとに借りる方の属性(信用度合い)や銀行との取引状況によって様々な優遇が受けられます。つまり短プラは銀行貸出金利の“定価”で、実際は借りる人によって色々なおまけが付くという感じです。

 

固定は「新発10年物国債の利回り」がもとになります。この違いは、短プラは日銀の金融政策に影響を受けやすく、10年物国債の利回りは市場における国債の動向(投資家の将来予測)に影響を受けます。

 

なので、一般的には投資家の将来予測が反映されやすい固定金利のほうが先に上昇します。

短プラは日銀が国民生活に混乱を来さないよう慎重に政策を決めるので、それほど性急には変わりません。さらに変動の金利の見直しは半年に一回です。

 

また月々の返済額の見直しは5年に1度です。返済額が大きく変わると借りている方が困るので、見直し後の返済額は見直し前の1.25倍までとしています。

 

このように住宅ローンは、利用する方が投資家や事業経営者などではない一般的な方であることを前提に、ゆるやかな上下動になるよう設計されているのです。

 

もちろん長い借入期間ですから多少の上下はありますが、あまり焦って決める必要はありませんよ。