五月雨(さみだれ)っていつ頃に降る雨のことを言うのでしょうか?
仕事上でも誰かにメールやLINEなどで連絡をする時、送ってしまってから伝え忘れたことに気づき、追っかけで追加のメールを送ったりしますよね。
2回まではいいとしても、3回目となるとさすがに立て続けにメールすることを詫びなければいけません。
そんな時、マナーとして「五月雨式に申し訳ありません」とお詫び文から入るケースってままありますよね?
これは言ってみれば、「何度も連絡をしてしまい、申し訳ございません」 という意味です。ちょっと大人な感じに聞こえるので、このように文頭にお詫びを入れればおそらく送られた側の方も怒ることはないのではないかと思います。
でもちょっと待ってください。そもそも5月は五月晴れという言葉があるように、全体的にはお天気の良い日が続くイメージがありませんか?年や地域によっては5月から梅雨に入ることもあるので一概には言えませんが、実際全国的に5月は晴天率が約40%くらいだそうです。
10日に4日は晴天なので、冬場の12月の晴天率65%、1月の73%には及びませんが、暖かい時期である6月の晴天率23%、7月33%に比べると明らかに5月は晴天率が高いと言えます。
なのになぜ「続けざまに」ということを「五月雨式に」と言うのでしょうか?
これは、五月雨とは旧暦の5月(現在の6月)頃に降る長雨のことを指すからなのです。
立春から数えて135日目の6月11日あたりからの30日間。暦の上では「入梅」と言われる頃です。
江戸時代以前は「梅雨」という言葉がまだ一般的ではなく、単に「長雨」と言われていました。それゆえ、旧暦の5月、現在で言えば6月の空模様を表現する言葉として「五月雨」と呼んだのですね。
ちなみに先程書いた「五月晴れ」も本来は梅雨の頃の貴重な晴れ間を表現した言葉なのだそうですよ(^_-)-☆。