6月といえば、やっぱりアジサイ。雨がしとしと降る中、しっとりと咲くアジサイの花は、どこか儚くて美しくて、思わず足を止めて見とれてしまいますよね。
実はこのアジサイ、見た目の美しさだけじゃなく、ちょっと面白い雑学がたくさんあるんです。
まず、よく知られているのが「土の酸度によって花の色が変わる」という話。
アジサイは、土が酸性だと青系、アルカリ性だと赤系の花を咲かせる性質があります。これは、土に含まれるアルミニウムイオンの影響で、酸性の土だと根からそのイオンをよく吸収し、花が青くなるんです。
だから、同じ株でも育てる場所や土によって色が違ってくることもあるんですよ。
そして実は、アジサイの花に見える部分って、花びらじゃないんです。
あれは「がく」と呼ばれる部分で、本当の花はその中央にちょこんとある小さな粒のような部分なんです。がくが主役みたいに見えるなんて、ちょっと面白いですよね。
また、アジサイの花言葉は「移り気」「浮気」なんて言われることもありますが、これは花の色が変化することに由来しているんです。
でも最近では、「家族団らん」「和気あいあい」といったポジティブな意味でも使われるようになってきました。たしかに、ふんわりと丸く咲くアジサイは、どこかあたたかくて優しい雰囲気がありますよね。
梅雨の時期は、つい気分も沈みがちになりがちですが、道端に咲くアジサイを見つけると、ちょっぴり心が晴れるような気がします。
雨に濡れて色鮮やかに咲く姿は、この時期ならではの楽しみ。お散歩の途中に、ぜひ足元のアジサイに目を向けてみてくださいね。