「ぷぅぅぅぅぅーん」というあの羽音が耳元を通過…。
想像しただけで、体がかゆくなりそう、安眠を妨げられそうな「蚊」の存在。
どこからともなく家に上がり込んできて家族の血を吸ってまわる「招かれざる客・蚊」には蚊取り線香で応戦。
やっぱり日本人は蚊取り線香でしょう、と。
しかし巷では、「蚊取り線香では蚊は殺せない、逃がすだけ。」という噂がちらほら。
もしや、蚊取り線香で蚊は死なないの?と気になって調べてみました。
結論から言うと、蚊取り線香で蚊は死にます。
今の蚊取り線香の主成分は、除虫菊に含まれるピレトリンに似せた、ピレスロイドという成分。
虫に、神経毒として働きます。
この神経毒による全身麻痺によって飛行困難になり、同濃度が続くと蚊は全身麻痺のまま死にます。
しかし一旦落ちた蚊が、地面付近の薬剤の濃度が薄い空気を吸って復活し、飛び上がる様を見て、「効かない、逃がすだけ。」と勘違いしている人が多いだけ、とのこと。
では、どう使えば効果的なのでしょうか?
- 蚊の侵入経路となりそうな玄関や、窓などの開口部に近いところで使用する。
- 部屋をなるべく閉め切る→縁側などでは、寄せ付けない効果がある。
- 寝ている間も使用する→麻痺していた蚊が復活してしまうため。
- 茂みや水場など、蚊(ボウフラ)の発生源になりそうな場所では屋外用を使用する→中長期的対策
基本的には、空気の流れなどのお話なので、電気式の蚊よけの場合でも応用できそうですね。
ちなみに、蚊取り線香に含まれるピレスロイドという成分は、人間や犬猫などの哺乳類は体内で分解できるので、ほぼ害はないとのことです。
ただ、完全に無害というわけではないので、観賞魚や小さなお子様、喘息・アレルギー体質の方などが居る場合は、一度専門家やメーカーの相談窓口で相談してから使用するといいかもしれません。