年始は何かにつけて「初」づくし。「初」の成り立ちとは?

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皆さん、あけましておめでとうございまーす!いよいよ2024年の幕開けです。
初日の出は見られましたか?初夢はいかがでしたか?とにかくしばらくは、なににつけても「初」がつきます。例えば「書き初め」「出初式」などもそうですね。この「初」という文字、小学4年生で習うそうです。漢字のテストで、ころもへんかしめすへんか迷って結局間違えてバツをもらったのを昨日のことのように思い出します。でも一度間違えるとそれが記憶に刻まれ、二度と間違えなくなるものです(笑)。

 

ところでこの「初」という文字の成り立ちをご存知ですか?成り立ちを説明する前に、この字は2文字以上の漢字の形や意味を組み合わせて作られた会意文字というカテゴリーに分類されるとのことです。ですから、「初」の場合は、漢字の“へん”のころもと、“つくり”の刀が組み合わされているということです。

 

さて、ここでひとつ質問です。この「初」という文字、部首はどちらでしょうか?

 

正解は、つくり(右側)の刀です。「え〜、てっきり“へん”であるころもの方だと思っていた」という声が聞こえてきそうですね。実は私もそう思っていました。
2文字以上の漢字の形や意味を組み合わせて作られた会意文字に対して、意味を表す文字と音を表す文字とを組み合わせて作った文字のことを形声文字といいます。例えば「銅」や「胴」、「休」や「位」、「信」などもそうですね。この形声文字の場合、音を示さないパーツを部首に仕立てるのが普通だそうです。ところが会意文字の場合は、そういう目安が存在しないとのこと。

 

ではどうやって決められているかというと、「思いつき」だったりするそうです(^o^;)。ある意味ビックリです。でも漢字を部首で分類した本格的な辞書で1716年に中国で発行された「康煕辞典」は、今もなお最大級の漢字辞典で、後に発刊された漢字辞典のほとんどはこの辞典の部首分類を踏襲されているそうで、それを参考にしているという説もあります。Unicodeという文字に関する国際規格があるのですが、その漢字ですらこの辞典に従って分類、配列されているそうです。さすが中国4,000年の歴史ですよね。

 

最後に「初」の成り立ちですが、ころもは「衣服のえりもと」の象形で衣服の意味、刀の象形から刀で衣服を裁断することを意味し、裁断する作業が衣服を作る手始めの作業であることから、「はじめ」を意味する「初」という漢字が成り立ったそうです。
成り立ちをセットで教えてくれれば、漢字テストで絶対間違えなかっただろうなぁと今更ながらに思います。

 

今回は年始ということで「初」という文字にフューチャーして書いてみましたが、いかがでしたか?
皆さんは、新年どんな「初」を体験されるのでしょうか?楽しみですね。

今年も年始から楽しんでいきましょう!\(^o^)/