今回は最近増えているキッチンカウンターについてです。
私達は長年LDKという考え方に縛られてきました。
LDKとは言うまでもなくリビング・ダイニング・キッチンのことです。
何故LDKという考え方に縛られてきたかと言うと、もちろん施工事例でよく目にするということもありますが、一番は供給側、つまりキッチンならキッチンメーカー、ダイニングならダイニングセットを製造するメーカーの影響が大きかったのではないかと思います。
キッチンメーカーはキッチンしか作りませんし、ダイニングテーブルセットを作るのは家具メーカーですから、家具しか作らないからと言う訳ですね。
ところが、数年前からのカフェブームでLDKのあり方は大きく変わりました。昔ながらの食堂スタイルの飲食店では、テーブルで食事をします。片やおしゃれなカフェや長時間くつろげるカフェでは、ソファでお茶を飲んだり、デザートや料理を食べたりします。
カフェブームはそんなスタイルが目新しくもあり、おしゃれに見えるので多くの方がそのような生活スタイルに憧れたのですね。
そういったニーズを汲み取り、カウンター付きのキッチンを発売するキッチンメーカーも出てきました。
ただ、その多くは食事をするには狭すぎるカウンターです。バンとコーヒー程度の朝食ならまだしも、サラダやスープがつくともういっぱいいっぱいのスペースしかなかったりします。
高さも問題です。キッチンの一般的な高さは85cm。これは食事をするには高すぎます。
カウンター天板の素材もキッチン天板と同じ素材だと落ち着きません。
ですから、カウンターキッチンを選ぶ際には、慎重な判断が必要です。
もし、納得がいかないようであれば、キッチンそのものをオーダーで作るという選択肢もありますので、よくよくご検討し、工務店さんにご相談してみてくださいね。