生きた化石・ツクシを食べて春を感じよう

 | 

 

 

 

春の訪れを知らせてくれるメンバーの一人「ツクシ」、本州では2月下旬~4月の上旬、北海道では5月ごろまで、全国それぞれの春の到来を知らせてくれます。

 

ツクシはシダ類トクサ科の「スギナ」の胞子茎。トクサは今から約5億年も前の古代からすでに地球上に存在していたそうです。

その親戚であるツクシは、いわば生きた化石のようなもの。

 

 

 

英語では「Horsetail」と呼ばれています。日本語の「土筆」といい、英語の「馬の尻尾」といい、まさに土筆の特徴をとらえた表現になっていますね。

 

「土筆」は若の世界でも季語として扱われ、現在も人工栽培はおそらくされていないので、まさに自然の中の春だけに楽しめる季節かな売れる食材の一つです。

あの胞子のほろ苦さと茎の歯ざわりは最高ですよね。お子様はちょっと苦手かな?

 

土筆と出会える場所として、一般的には川の土手や田畑のあぜ道が知られていますが、肥料のよく効いた休耕畑の方が、太くて長いツクシがたくさん生えてくるようです。

 

翌年の収穫を狙うなら、秋ごろまで「スギナ」が茂っているポイントを探しておきましょう。地下茎でつながっているので、春には陽気につられて顔を出したツクシたちに出会えるはず。ただ、人通りの多い散歩道などは、犬や猫がマーキングしている可能性がありますので、避けた方が無難です。

 

 

狙い目は、雨の降った日の翌日の夕方ごろ。

なんと雨の後には一日で5cmも伸びることもあるんですって。でも早く収穫しないと、頭から一気に胞子を放出し枯れてしまいます。せかkちな春のお知らせ隊ですね。

 

 

食べる前の下ごしらえの「ハカマ取り」は地道な作業で、爪にアクがこびりついたりとちょっと大変ですが、家族総出で悪戦苦闘した後のツクシ料理は美味しさもひとしおなのでは!?

 

 

今年の春はみなさんもぜひ、家族でツクシ採りに出かけて春を体いっぱいに感じてみてはいかがでしょうか?