秋の深まりとともに、冬の気配が少しずつ近づいてくる11月。.
朝晩の冷え込みが強まり、空気が澄んでくるこの時期は、日本の四季の美しさを実感できる季節です。
まず注目したいのが、二十四節気のひとつ「立冬(りっとう)」。暦の上ではこの日から冬が始まるとされています。
立冬は毎年11月7日ごろで、実際にはまだ紅葉が見頃の地域も多いですが、冬支度を始める合図でもあります。昔の人々はこの頃になると火鉢やこたつを出し、味噌や漬物を仕込むなど、寒さを乗り切る準備をしていたそうです。
また、11月は「紅葉前線」が南下し、日本列島が赤や黄色に染まる時期でもあります。木の種類によって色づき方が違うのをご存じでしょうか。
たとえばモミジは鮮やかな赤、イチョウは黄金色、カエデは赤からオレンジまでグラデーションのように変化します。寒暖差が大きいほど色づきが鮮やかになるため、11月の朝晩の冷え込みは美しい紅葉の味方なのです。
さらに11月には、ちょっとユニークな記念日がたくさんあります。
たとえば「11月22日」は「いい夫婦の日」。語呂合わせから生まれたこの日は、改めて感謝の気持ちを伝える日として定着しています。
ほかにも「11月11日」はポッキー&プリッツの日、「11月29日」は“いい肉の日”と、楽しい記念日が並びます。
季節の移ろいを感じながら、家族や大切な人と温かい時間を過ごすのにぴったりな11月。街のイルミネーションも点灯を始め、冬への期待が高まる季節です。
日常の中にある「小さな季節の変化」に目を向けて、11月をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。





