どぉでもいい雑学の時間。-「一年を振り返りながら読みたい、12月のちょっといい話」-

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街にイルミネーションが灯り、吐く息が白くなる12月。あわただしさの中にも、どこか温かい空気が流れるのは、一年を締めくくる季節ならではの特別な雰囲気かもしれません。

 

そんな12月を、少しだけ深く味わえる“ちょっといい話”をご紹介します。

 

まず知っておきたいのが「冬至」。一年で最も昼が短く、夜が長い日です。冬至にはゆず湯に入る風習がありますが、これは“融通(ゆうずう)が利く”という語呂合わせから来ているとも言われています。

 

また、ゆずの香りにはリラックス効果があり、寒い季節に体をあたためる日本ならではの知恵でもあります。かぼちゃを食べる習慣も残っていて、ビタミン豊富なかぼちゃで冬を元気に乗り切ろうという願いが込められているんです。

 

そして12月は「師走」と呼ばれます。“師”──お坊さんが仏事で忙しく走り回るから、という説が有名ですが、実はほかにも諸説あります。

 

年末の行事や掃除、片付けに追われるのは昔も今も同じで、この季節に人がにぎやかに動く様子を表した言葉といえるでしょう。

 

クリスマスは、もともとはキリスト教の行事ですが、日本では家族や友人と過ごす冬のイベントとして定着しました。

 

クリスマスケーキの文化が広がったのは戦後以降で、当時は“ちょっと特別なごちそう”だったそうです。いまではすっかり12月の楽しみのひとつになりましたね。

 

さらに12月は、一年の締めくくりとして「大掃除」を行う習慣があります。これは神さまを迎える“年神(としがみ)様”を清らかな場所にお迎えするための準備が由来。

 

実はただの掃除ではなく、新しい年を気持ちよく迎える「心のリセット」にもつながる、昔ながらの大切な行いなのです。

 

忙しい日々の合間に、ふと季節の由来や風習に触れてみると、いつもの12月が少しやわらかく見えてきます。

 

今年を振り返りつつ、あたたかい気持ちで年末を過ごしてみてはいかがでしょうか。