どのご家庭にもある電子レンジ。
手早く温めてすぐに食べられる。これほど便利な調理器具はありません。
出来上がり音が昔は「チン!」という音だったので、よく「チンして食べる」と言ったものでした。
このように電子レンジは温めたり解凍したりする調理器具です。
対してオーブンは、加熱した空気で蒸し焼きにするオーブン加熱とヒーターの熱で直接焼くグリル加熱の機能が備わっているので、料理の幅が一気に広がります。オーブンの歴史は遥かに古く、紀元前まで遡るそうです。
では、電子レンジとオーブンの一番の違いはなんでしょうか?
それは、加熱方法です。
電子レンジはマイクロ波で食材に含まれる分子を細かく揺らすことにより、分子が衝突して発熱し食材全体が温められます。
なのでややもすると分子そのものが壊れて、食材本来が持つ旨味を損ねてしまいます。
対してオーブンはヒーターで庫内全体を加熱して空気の循環で食材を加熱します。グリルは素材に直接熱を加えて焼き上げます。
熱量が高いため、食材の表面に適度な焦げ目を付けながら焼き上げるのです。
ですから、食材そのものの持つ旨味を損ねることなく、表面はバリッと内部はジューシーに仕上がります。
つまり、食材を美味しく食べるなら断然オーブンに軍配があがります。
さすが紀元前からある調理法で、美食の本場ヨーロッパではガスやIHなどのコンロよりオーブンで調理するほうが多いというのも頷けます。
レストランのハンバーグはオーブンで焼いていますものね?それは美味しく仕上がるからです。
ただ、オーブンの難点は調理に時間がかかること。庫内を温め、高温でじっくり仕上げるので仕方ありません。
電子レンジとオーブン、それそれに長所・短所がありますが、最近は少し高価ですが輸入のビルトインオーブンを採用するご家庭も増えてきました。
皆さんも美味しい料理を食べたいのであれば、オーブンの導入をご検討してみてはいかがでしょうか?