どぉでもいい雑学の時間。-3月2日は信長が副将軍任命を断わった日-

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今年の大河ドラマは家康を嵐の松本潤さんが演じて話題になっていますが、信長も映画で木村拓哉さんが演じ話題になっています。奇しくも戦国三英傑のウチ二人を、時代を代表するタレントさんが演じるということになりました。

ところで皆さん、3月2日はどんな出来事があったかご存知ですか?

永禄十二年(1569年)の3月2日、足利義昭経由で正親町天皇から信長のもとに勅使が遣わされ、副将軍任命が伝えられました。普通なら喜んで受けるべきところですが、信長は即答せず後日断わったそうです。その時の信長の希望は、「副将軍より、近江国(滋賀県)の大津と草津、和泉国(大阪府南部)の堺を私にください」とのことでした。つまり、地位という誉れではなく交通交易の要所を欲したのです。

もし副将軍になっていれば、義昭の臣下となり、当時のライバルである武田・上杉より上の立場に立つことになり天下統一への足がかりになったかもしれません。逆に一度義昭の臣下になるとその上に立つには主君を裏切らなければいけなくなるので、それを敢えて避けたのかもしれません。いずれにせよ、信長は実利を取ることにより天下統一の足がかりを手に入れたのです。まさに、リーダーとして先行きの明確なビジョンを持っていたからの判断だったのでしょうね。こういうところが信長が今でも人気があるところかも知れません。

歴史をくわしく紐解くと史実の裏にある人の想いが垣間見えて面白いですね\(^o^)/