昔懐かしい蚊帳(かや)で風情を楽しんでみよう!

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早いもので今年も半分過ぎてしまいました(汗)。

今年は梅雨前線の活動が活発で、先月には線状降水帯が発生して大雨がふりました。台風本体が遠くにあってもその影響が前線を刺激することもありますから、気をつけなければいけません。

地球温暖化のせいなのか、嫌な世の中になりました。皆様も気をつけてお過ごしください。

 

さて、気温も上昇し湿度も上がってくると、、、そうです、あの嫌な蚊の活動も活発になってきます。

ところで私も実物は見たことがありませんが、皆さんのお家に「蚊帳(かや)」はありますか?

 

「蚊帳?」と思われた方に少し説明をすると、昔は夏の暑さも今ほど激しくなかったので、夜には縁側のガラス戸を開け放ち、蚊除けのために蚊取り線香をたいていました。

昔懐かしい豚の蚊取り線香入れからの除虫菊のほのかな香り。今は多分コンセントに挿すタイプのベープマットがスタンダードなのでしょうか?豚の蚊取り線香入れを知らない方も多いかもしれませんね(笑)。

そんな過ごし方をしているといくら蚊取り線香をたいても、蚊は入ってきます。

そんな時に蚊にさされないように、簡単に言うと寝床全体を大きな網のようなもので覆って蚊の侵入を防ぐのが「蚊帳」なのです。蚊帳は、麻や木綿などの繊維で作られていました。虫は通さないが風は通す作りになっているのですね。ですから、蚊帳の中に蚊が入ってしまうと意味がありません。

 

蚊帳に入る時は、自分が潜り込む場所の蚊帳の裾をバタバタして、近くにいるかも知れない蚊を追い払ってからサッと潜り込むのがコツだったようです。

 

ちなみに、今でもよく使う言葉に「蚊帳の外」という言葉がありますね。これは、仲間はずれにされ不利な扱いを受けるという意味ですが、蚊帳の外にいることで、外にいるものだけが蚊にさされてしまうということから来ているそうです。

 

ところで、蚊の存在に気づいたら蚊が止まった瞬間に「ペチッ」としてやっつけますよね?ただ一発で仕留められたとしても、既に血を吸っている蚊だと手に血がついたり、まだ血を吸っていなかったとしても潰した拍子に蚊の体液がついたりしてあまり気持ちのいいものではありません。

 

そうならないために、蚊を気絶させて退治する方法があります。手のひらでかるく空洞をつくり、その手で蚊を覆い隠す要領で止まっている蚊を素早く包み込みます。すると蚊はその風圧で気絶するそうです。気絶したら素早くつまんで退治。うまくいかなかったとしても怒らないでくださいね(苦笑)。

 

ちなみに人によっては蚊にさされやすい人がいます。蚊は「臭覚受容体」と呼ばれる臭いセンサーをもっています。これが人の発する乳酸やオクテノールなどの臭いに集まるからと言われています。また、体温が高い人や二酸化炭素の排出が多い人、お酒を飲んだ人もさされやすいと言われています。

 

今年は電気代も高騰していて気軽にエアコンを利用しにくいかもしれませんので、蚊帳と蚊取り線香で昔の風情を楽しんでみてはいかがですか?

えっ?暑くて寝れない?その時は扇風機を効率的に使ってみてくださいね\(^o^)/