早いものでもう立冬（りっとう）を迎えることになりましたね。立冬は11月7日頃で、秋と冬の節目、暦の上で冬に入る日です。そして11月22日には小雪（しょうせつ）を迎えることになります。日本は南北に長いので地域差がかなりありますが、小雪とはわずかながら雪が降り始める頃のことです。こういう風に書き出すと、否が応でも今年もそろそろ終わりだなと思えてくるので不思議なものです。

さて、毎年11月3日頃には日経トレンディの「ヒット商品ベスト30」が発表されます。これはその年の世相を反映したランキングとして、「流行語大賞」や「今年の漢字」と並んで、今年1年を振り返る格好の材料として注目されています。毎年発表されるものなので紙面の関係もあり全部は書ききれませんが、皆様はどれくらい覚えていますか？少しさかのぼって見ていくことにしましょう。

まずは昨年2021年。第1位は、「TikTok売れ」です。TikTokをあまりご覧になられない方は「ん？」と思われたかもしれませんが、モノではないのですね。これ自体が最近の世相を反映している事象だと思うのですが、利用者が1,000万人を超えたショート動画投稿サービスのTikTok。もうそんなになっているんだと驚きますが、そのTikTokから生まれた流行のことを「TikTok売れ」と言うのだそうです。お菓子や飲料などの低価格商品から、高級車や高級旅館などの高額商品まで、また音楽などもTikTokがきっかけで大ブレイクしたアーティストが目立ったことから1位にランキングされました。2位はウマ娘プリティダービー、3位はシン・エヴァンゲリオン劇場版だったそうです。

ではその前年、2020年はどうだったのでしょうか？第1位は鬼滅の刃です。これはかなり印象が強かったので覚えていらっしゃる方も多いと思います。大人から子供まで、登場キャラクターのコスプレをしたり、時の総理大臣の菅さんまでもが影響され「◯◯の呼吸で」などとおっしゃって話題になりましたね。2位はマスク消費。コロナ禍真っ只中で品薄となりプレミアムまでついていたのが記憶に新しいです。3位はあつまれ どうぶつの森。このゲームもコロナ禍で外出自粛を強いられた時期だったからか、大ヒットしましたね。

ここからは第1位だけ見ていきます。2019年はワークマン。現場用の作業着かと思いきや機能的で価格も安いことから流行りました。一時は店舗数でユニクロを上回ったそうです。2018年は安室奈美恵さん。この年の9月16日をもって引退されました。もっと前のような気がしますが、たった4年前のことだったのですね。2017年はNintendo Switchでした。とにかく品薄で、子供にせがまれてあちらこちらに探しに走られた方も多かったのではないかと思います。こうやって振り返るとその年に何が売れたかのトレンドだけではなく、世の中の移り変わりまで見えてきて面白いですね。これからはどんなものがドレンドになっていくのでしょうか？楽しみです＼(^o^)／